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軌道計算の使い方

三宅真広(開発者) 投稿

2023年3月28日 21:50


Update! 2024/02/15

こちらからどなたでも利用できる、本サイトの軌道計算機能についてご説明します。

この機能でできること

天体の出入り時間や観測可能時間を確認できます。(デフォルトの天体: 月、太陽系惑星 追加可能天体: 有名な恒星)

用語の説明・定義

仰角・・・水平線を基準とした上向きの角度
俯角・・・水平線を基準とした下向きの角度
薄明・・・日没後および日の出前に天空がうす明るい現象
薄明基準・・・これよりも太陽の高度が上回っている場合は薄明とみなす高度(ここでは俯角で設定、市民薄明=6, 航海薄明=12, 天文薄明=18)
観測可能時間・・・太陽の高度が薄明基準を下回った位置に存在しており(空が十分に暗い)、天体の高度が観測基準より上回った位置に存在している(天体が出ている)時間(詳細設定で変更可能)

使いかた

モードを選択します。1日を通した計算結果を確認したい場合は「一日」を、任意時刻の計算結果を確認したい場合は「時刻」を、任意期間の計算結果を確認したい場合は「期間」を選択します。

新しく表示されたボックスに日付、時刻または開始時刻と終了時刻を入力します。

③デフォルトの定義を使い、計算における観測地が学院の天文ドームでよい場合、そのまま「計算」ボタンをクリックします。

詳細設定

詳細設定では、観測可能時間や基準高度の定義を変更したり、観測地を変更したりすることができます。パネルに「(引継)」と書かれている設定は、計算実行時にCookieに保存されるため新たな計算を行う際に毎回入力する手間が省けます。

デフォルトの詳細設定

仕様上、「時刻」を選択している場合、「指定日からはみ出た時間をカットする」のチェックが自動的に外れ、変更できなくなります。
デフォルトの緯度と経度は東北学院中高の天文ドームの位置に合わせて正確に設定されています。
学校の望遠鏡に合わせて観測基準仰角は10に、一等星以下の天体の観測に合わせて薄明基準俯角は6に設定されています。

Update 2024/02/15

さらに機能を拡張したStargazing Calculator Professionalをリリースしました。

全世界完全対応

以前までの軌道計算でも、経緯度と時差を設定すれば世界中の地点で計算できましたが、天体が24時間以内に必ず出るか入るかすることを前提とした設計でした。
今回のアップデートで、極夜と白夜に対応しました。
※「期間」モードでは、計算天体の中に24時間以内に出ない・入らない天体が一つでもある場合、24時間を超える期間を計算することはできません。

天体追加機能

「追加天体」パネルで、有名な恒星を計算に追加できるようになりました。追加分は全部で57あります。

方位角・仰角・出没変化時間・カウントダウン表示機能

「時刻」モードに、観測可能な天体の方位角・仰角・消失時間と消失時間までの残り時間が表示されるようになりました。その時刻に観測可能な天体でなくても、24時間以内に出現するならば、出現時間とそれまでの残り時間が表示されます。

その他

他にも、観測地点の海抜高度を計算に含めることが可能になり、「期間」モードで日を跨いだ期間を計算することが可能になりました。 また、API公開に向けて幾つかの修正を行いました。